プロフィール


◆紹介


南陽市は、北に丘陵、南に沃野、開湯930年の伝統ある赤湯温泉や宮内熊野大社など、すぐれた伝統と歴史をもった未来あるまちです。郷土の民話を伝える「夕鶴の里資料館・語り部の館」や国指定史跡「稲荷森古墳」公園等の歴史と文化、さらに全国のスカイスポーツの中心として知られる「南陽スカイパーク」や市民の健康増進を図る「中央花公園(市民体育館)」などの地域文化を大切にしながら、市民の安全な暮し、ライフサイクルに応じた安心な暮し、そしてうるおいのある暮しを目指して、みなさんが住んでいて良かったと思うまちづくりを進めています。

南陽市の木 さくら 南陽市の花 菊 
南陽市の木 「さくら」                                                      南陽市の花 「菊」


◆市名


南陽市は昭和42年4月1日に、当時の赤湯町・宮内町・和郷村の2町1村が合併し、山形県内で13番目の一番若い市として誕生しました。新しくできた市の名前をどうするかについて様々な意見が出されましたが、「南陽」は当時の県知事、故安孫子藤吉氏よりいただいた名前です。知事は、「南陽」は古来中国で用いられた地名で、「北に丘陵、南に沃野、まことに住み良いところ」と土地柄を表現し、「不老長生の霊泉菊水の流れる河南省の南陽」が代表である。また、わが国民にも古来から深い興味と関心を呼び起こす「南陽の菊水」は、「太平記」にもでてくる。この「南陽」によって2町1村の良識が、年来の懸案を解決して三位一体、九十九鱗悉く宇宙時代の大活躍を示してもらいたい。と命名の意味を結んでいます。

◆地勢


南陽市は、東に奥羽山脈をひかえ、南から西にかけて吾妻(あずま)山系と飯豊(いいで)山系に囲まれた山形県南部の置賜盆地に位置し、北部は山地で南に沃野(よくや)が開け気候にも恵まれており、米・野菜・果樹などの栽培に適しています。また、赤湯温泉・鶴の恩返しの伝説をはじめ豊富な観光資源に恵まれ、交通アクセスも山形新幹線や国道13号・国道113号が走っており県南地方の要衝の地となっています。


◆南陽市民憲章

 

わたくしたちは、美しい自然と太陽に恵まれた南陽の市民です。南陽市は、北に丘陵、南に沃野、すぐれた伝統と歴史をもった未来あるまちです。

わたくしたちはこのまちの市民であることに誇りをもち、より豊かな住みよいまちをきずくために、力をあわせ、すすんでこの憲章をまもります。
 

1.緑と水を大切にし、きれいなまちをつくります。

1.心とからだをきたえ、明るいまちをつくります。

1.きまりをまもり、たすけあって楽しいまちをつくります。

1.働くことに誇りをもって豊かなまちをつくります。

1.教養を深め、かおり高い文化のまちをつくります。

(昭和51年5月1日・制定)


◆南陽市民歌


平成8年10月1日
告示第54号

南陽市民歌「幸せたわわに」

滝田常晴 作詞
安達弘潮 作曲

1 たわわに さくら 花つけて
  たわわに おどる 日の光
  たわわに りんごの 花も咲き
  若い力が あふれわく
  わたしのまちです 南陽市
  幸せ たわわに 拓くまち

2 たわわに みのる さくらんぼ
  たわわに ぶどう 色づけば
  たわわに 稲の 穂もみのる
  伝えゆかしい 夕鶴の
  わたしのまちです 南陽市
  幸せ たわわに みのるまち

3 たわわに かおる 菊の花
  たわわに ゆれる 湯のけむり
  たわわに 夢を あたためて
  人のぬくもり 華になる
  わたしのまちです 南陽市
  幸せ たわわに 創るまち


◆南陽市の位置


方位

経度・緯度

地名

 地図

極東

東経 140゜14’17”

小岩沢字滝の沢山1772番地の2

極西

東経 140゜ 4’11”

梨郷字壇の前、国有地(河川)

極南

北緯 38゜ 1’11”

大橋字谷地2001番地

極北

北緯 38゜13’25”

小滝字水無1803番地

・市庁舎の位置
 北緯 38゜ 3’ 18” 東経 140゜ 8’ 53” 標高 228.032m



◆ 自然のめぐみ -Hot Spring&Flower-


 

温泉

 旅館

 かつて「殿様の御湯」と呼ばれ、上杉家代々の湯治場として栄えた置賜の名湯、赤湯温泉。市の中心に、熱い自然の恵みは渾々と湧き出し、開湯以来900年の歴史を刻む今も、絶えることがない。14軒を数える旅館や施設の、それぞれに個性豊かなたたずまいは、湯けむりのなかで街並とひとつになり、庶民的なゆかしさを醸し出している。それは、他の温泉地にはない独特な情緒と言ってよいかもしれない。
 
 そんな赤湯の温泉街をそぞろ歩けば、小高い丘をうめつくして咲き連ねる桜が目に入る。千本桜で知られる烏帽子山公園である。 南陽市の自然を彩る花は、桜に終わらない。市の花、菊はもちろん双松公園を飾るバラも、光と水と風土と、そして人々の愛情に応えるように艶やかな花姿を披露してくれる。


◆季節の香り -Fruits&Wine-


ぶどう

 ワイン

 南陽では、果実の香りがその季節を教えてくれる。それほどに豊富な果実たちが四季に彩りを添える。降り注ぐ太陽、肥沃な大地がこの香り豊かな恵みを育んだのだろう。なかでも、ぶどう栽培は山形県の発祥地。鏡のような湖面に青空を映す白竜湖と山肌一面を緑のジュウタンで敷きつめたぶどう棚はこの地を象徴する風景だ。
 
 ぶどう栽培の歴史と同様、ワインづくりの伝統も古く、明治半ばまでさかのぼることができる。市内のワイナリー6社は、全国でもトップクラスと評価される醸造技術を、時代の流れで磨き、今に受け継いでいる。丹念に手づくりされるワイン。そのボディ豊かな味わいの中には、南陽のあふれる光がキラキラ溶け込んでいる。


◆ 時代の面影 -Historical Place & Culture-


熊野大社

 石碑

 この地が「南陽市」に生まれ変わったのは、1967年。市の歩み以前に積み重ねられた悠久の歴史が、この街の、単に若いだけでははい奥深い魅力をつくり出していると言える。南陽に点在する数多くの史跡、旧跡や歌碑を訪ね、そこに流れる時間の尊さに触れてほしい。そこに漂う時代の面影を感じてほしい。
 
 長井、伊達、蒲生、上杉と続く武家統制の時代をさかのぼり、はるか1万数千年前の旧石器時代へと「生活」の痕跡をたどるとき、歴史の重さと先人の営みの偉大さが、心に響いてくる。時代の人々が失いつつある、何か大切なものを思い出させてくれそうな気がする。太陽の日差しはもう、明日からの歴史を照らしはじめている。


◆ 人々の情熱 -Festival&People-


例大祭

 菊まつり

 杉の巨木に囲まれたなだらかな石段を、神輿が本殿めざして駆け上がってくる。大がらな市松模様の行衣をまとった、行者たちの怒声にも似た掛け声が、社殿の静けさを破る。
 熊野大社例大祭の最高潮ともいえる一場面である。 それにしてもと思う。 何が私たちを祭りへとかき立てるのだろう。 豊かな実りへの祈り、感謝。 神への畏怖の念と厚い信仰心。 自然や花をめでる喜び。 南陽の祭りには、ここに暮らす人々の想いや情熱が込められている。

 その深い想いを、自然や芸能、文化にたくし、育んできた。 ときには素朴に、ときには華やかに、そして幻想的に、勇壮に。 四季を通して繰り広げられる祭りの中で、人々は躍動し、不思議に輝いて見える。 祭りを支える情熱は、生きる力そのものなのかもしれない。