なんよう健幸ポイント事業について

　少子高齢化、人口減少が急速に進む中、高齢になっても地域で元気に暮らせる社会を実現するために、「健幸」（ウェルビーイング）づくりが求められています。
　健幸とは、身体的に健康であるとともに、生きがいを感じ、安心安全で豊かな生活を送れることをいいます。

　令和６年度に開始した「なんよう健幸ポイント事業」は、30歳以上の市民を対象に、日々の歩数の計測や定期的な体組成の測定、市が開催する健康イベント等への参加などに応じてポイントを付与し、たまったポイントはクオカードや電子ポイントとして獲得できるもので、市民の毎日の健康づくりを楽しく応援する事業です。また、獲得したポイントは地域での消費につながる形で提供されるため、地域経済の活性化の一翼も期待されます。
　
　「楽しく」「お得に」「無理をせず」をコンセプトに、これらの取組をきっかけにして、運動だけではなく、食事や睡眠、病気の予防など様々な健康づくりへの意識をより高めていただき、市民の健幸と「健幸まちづくり」を目指します。

　なんよう健幸ポイントは、「歩くこと」「測ること」を中心に、無理をせず、楽しみながら健康づくりに取り組んでいただく事業です。

　2020年の国勢調査によると、南陽市の総人口に占める高齢者（65歳以上）の割合は34.1％（全国は28.8％）、2040年には約39.6％（全国は約35％）になると推計されています。2020年の南陽市の平均寿命は、男性が81.1歳、女性が86.7歳で今後も男女ともに伸びていくことが予想され、「人生100年時代」と呼ばれるほどの超高齢社会を迎えようとしています。
　しかしながら、誰もが健康なまま長生きができるとは限りません。2019年の山形県の健康寿命※は、男性が72.65歳、女性が75.67歳となっており、平均寿命とはそれぞれ約8年、約11年の差があり、概ね約10年間は、何かしらの制限がある状態で生活を送り続ける可能性があるということです。
　長い人生を健康で幸せに生き続けるためには、この差をいかに縮めるかが重要になります。

※健康寿命：日常生活に制限がなく自立した生活ができる生存期間のこと。