P18-19 結城豊太郎記念館 第10回 中学生ふるさとづくり作文コンクール最優秀作品紹介 赤湯中学校3年 福田 茉幸さん 「将来は大好きなふるさとと子どもたちと」 結城豊太郎先生は、山形中学校(現山形東高校)時代に経済の道に進もうと決意し、「華族銀行論」という題で全国懸賞論文において一等賞を受賞しました。これにちなみ、平成26 年から、「中学生ふるさとづくり作文コンクール」が実施されています。 私は将来、保育士になりたいと思っています。私が通っていた保育園の先生はとても元気に笑いかけてくれたり、かわいい髪形にしてくれたり、私たちが楽しく生活できるように関わってくれていました。そんな姿に憧れたことがきっかけです。高校や大学で幼児教育を学び、実習を重ねながら多くの経験を積み、理想の保育士になりたいと思います。十五年後の私は三十歳。今、理想としている「いつも元気で、周りから信頼される先生」に少しでも近づけるように、園児が安心して楽しく過ごせるためにどんなことができるかを考えたり、自宅に帰ってからも掲示物などを作ったりしているかもしれません。保育士になりたいと考えていた私は、人権について考える機会があった際、幼児・児童虐待について調べてみました。すると、保育士不足や、母親が仕事と育児の両立などで気持ちに余裕がないことなどが原因で、子どもに辛く当たってしまうような事例が少なくないことを知りました。私はその時、幼児・児童虐待を減らしていくには、保育士をはじめとして、住んでいる地域の環境も大切なのではないかと思いました。そこで、私のふるさと、南陽市はどうだろう、と考えてみました。私の住む南陽市には、特に二つの良さがあります。一つ目は、地域とのつながりが強いことです。私たちの地区では、味噌づくり体験や、地区と子ども会が一緒になって企画するお祭りなどがあります。お祭りでは、準備から子どもと大人が一緒になって行います。親と子どもだけではなく、地域に長く住んでいる方々とも、いろいろなことを教わりながら協力して活動できる場がありました。私はこのような地域活動に参加するようになり、長く住んでいる方々だけではなく、若い世代のつながりを大切にしながら、自分たちの街を良くしていこうとしているのだと実感しました。私の母も、このようなつながりのおかげで地域になじむことができ、不安などが解消されたと話していました。私が幼稚園児だった頃にも、地域とのつながりがあったのを覚えています。マーチングや花火大会などの祭に、先生と一緒に幼稚園の近所のお宅を訪ね、招待状を渡しました。中学生になった今、あの活動は、幼稚園から地域へ元気を発信したり、幼稚園の活動や園児たちの成長を知ってもらったりすることで、互いを理解し合い、協力し合える関係性を築くために大切なことだったのだと思います。高齢の方々にとっても、若い方々にとっても、地域とのつながりをもつことは、安心して生活していくためにこれからも大切なことだと感じています。二つ目は、自然に触れる機会が多いことです。山々に囲まれ、周りには田んぼや畑、小さな池などがあります。そのため、四季の移り変わりを身近に感じることができます。小さい時から、そんな自然と触れ合ってきました。幼稚園の時、近くの農園でリンゴ狩りの体験をさせていただき、自分自身で収穫することで、リンゴがどうやって作られているのか、そして、育てる大変さを知ることができました。また、夏には身の回りの植物から色水を作ってみたり、冬にはみんなでそり滑りをしたり、その季節ならではの遊びを通して、自然の楽しさ、そして時には厳しさを感じることができました。豊かな自然に恵まれているという南陽市の良さ。それを活かして、私たちに様々な経験をさせてくださった幼稚園の先生方がいること。このことが、私を成長させてくれたのだと思います。改めて考えてみると、私も、私の家族も、ふるさとの人々や自然に支えられ、育まれてきたのだと感じます。周囲の人々への関心を持ち、お互いに関わり合い、協力しようとする体制が普段から当たり前になっていることは、いざという時の支えにもなります。私は、ふるさとから多くのことを学び、多くのものを得て成長してきました。だからこそ、今後は私も、ふるさとのためにできることをしていきたいと思っています。私の夢である保育士としてできること。それは豊かな自然を生かした様々な体験を取り入れていくことで子どもたちのアイデアや発想が膨らむようにしていくこと。子ども自身が地域とのつながりを実感できるような活動をしていくこと。子どもたちを通して、そのご家族と地域の方々をつないでいけるような活動をしていくこと。幼稚園、保育園だけではなく、子どもたちにとってよりよい成長につながる環境づくりに貢献できる保育士を目指したいと思います。そのために、これからも地域とのつながりを大切にし、ふるさとのために自分ができることは何かを考えながら生活したいと思います。十五年後の私が、今以上にふるさとの良さを実感し、子育てがしやすい街だ、と胸を張って言えるように。 南陽市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)推進コラム 生ごみを減らしてごみの少ないまちにしよう! 南陽市の家庭からでる「生活系ごみ」を1人1日あたりのごみの排出量にすると、、、なんと、2023 年度は1人1日510gものごみを排出しています。年々ばらつきはありますが、近年で生活系ごみの排出が最も少なかった2018 年度の1人あたり498gを中々下回れません。 家庭から排出される可燃ごみの中、生ごみが約40%を占めていると言われています。生ごみの減量化をみなさんが意識することで、市全体のごみ減量に繋がるはずです。ごみが減れば、処理にかかる費用も少なくなり、ごみ処理場の負担も軽減されます。さらには、みなさんが使っているごみ袋の節約にもつながります。少しずつ、出来るところから、生ごみの減量化にご協力ください! 私たちにできる身近な取組 ▷食品ロスの削減を意識する▷生ごみの水切りを徹底する▷買物では、必要な分だけ買うことを意識する▷生ごみ堆肥化処理機等を活用し、生ごみを乾燥させる▷リサイクルできるものはリサイクルに回す 図書館にようこそ 南陽市立図書館(☎43-2219) ■開館時間 火~金曜、20日㈭ 10時~ 18 時  土・日曜 10時~ 17時 ■3月の休館日 3日㈪、10日㈪、17日㈪、24日㈪、31日㈪ おススメの一冊「えくぼの本棚」 『言いたいことは小5レベルの言葉でまとめる。』 手代木聡/著 サンマーク出版/発行 伝えたいことを言葉にするのが苦手な人に、おすすめの1冊です。短い言葉や、簡単な言葉で、誰にでも分かりやすく伝えるための、言葉の使い方や考え方を教えてくれます。 新着図書紹介※他にも多数の新着図書を取りそろえています。 一般書■二十四五/乗代雄介 ■風の港 再会の空/村山早紀 ■ベランダで愉しむ小さな寄せ植え菜園/たなかやすこ 児童書■やなやつ改造計画/吉野万理子 ■パワーショベル!/鎌田歩■知って極める!ラーメンのすべて/ラーメンのすべて編集部 図書館ボランティアを募集します/ あなたの情熱と知識を図書館のボランティア活動に活かしてみませんか。 ■応募資格 ボランティア活動や図書館に関心をお持ちの成人の方、高校生以上の学生の方で、年間を通じて活動が可能な方 ■内容 図書の返却作業、書棚の清掃・図書整理、主催 事業への協力等 ■報酬 無償(交通費、食事代等の支給もありません) ■申込締切 3月16日㈰ ■申込方法 直接または電話でお申込みください 食改さんのおすすめレシピ 「減塩おかず」編 厚揚げのエスニック炒め 材料(2人分) 厚揚げ 1枚(180g) 豚もも薄切り肉 60g 赤ピーマン 1/3個 小ネギ 4本 ごま油 小さじ2 豆板醬 小さじ1 しょうゆ 小さじ1/2 ナンプラー 小さじ1/2 砂糖 小さじ2 レモン汁 大さじ1 作り方 ①厚揚げは1cm厚さのひと口大に切り、豚肉は5cm幅に切る。ピーマンは1cm幅、小ネギは5cm長さに切る。 ②フライパンにごま油を熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わってきたら、厚揚げ、ピーマンを加えて炒める。 ③Aを加えて調味し、小ネギを加えてさっと混ぜ、器に盛る。 1人分当たり栄養価 エネルギー232kcal /食塩相当量1.0g ワンポイント 香辛料やレモン汁を使うことで、減塩できます。 市食生活改善(母子保健)推進員連絡協議会 ◆事務局・すこやか子育て課すこやか係(☎40-1691)